9月10日(火)に日本抗加齢医学会エデュケーショナルセミナーが開催されました。
年に4回ほど実施される同セミナーは、マスメディアの方々に正しいアンチエンジングの情報を提供することを目的としており、毎回様々な分野の先生方にアンチエイジングに関する最新トピックスについてご講演いただいています。
今回は、国立がん研究センター中央病院 乳腺・腫瘍内科 外来・ 病棟医長の清水千佳子先生、慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科 教授 伊藤裕先生にご登壇いただきました。
清水先生は 「エイジングとがん、がん治療とエイジング」 というテーマでご講演され、年齢別で比較した場合に、がん治療の選択肢は異なってくること、また抗がん剤治療における副作用への対処法に関してご説明されました。
伊藤先生は 「アンチエイジングのための“腸”いい話」 と題して、腸内細菌の状態から肥満や糖尿病の治療法を解明していくという、新しい視点を紹介されました。
同セミナーの特徴でもある恒例のシャンパンタイム(ディスカッションタイム)では、腸内細菌の話に注目が集まりました。
他人の便を移植する 「うんち移植=便移植」 という驚きのキーワードが出てきたのです。
腸に関連する病を持つ人の腸に、健康な人の便を注入すると、腸内細菌叢が正常化されて症状が改善されることが確認された。という内容で、非常に興味深いものでした。
便秘や肥満にも効果が期待されるのではないかなど、約50名の参加者の方々も積極的な質問をし、有意義な時間を過ごされていました。
次回開催は11月5日(火)、「老年」 と 「形成」 の分野からお二人の先生にご講
演いただく予定です。
詳細は学会HP でご案内してまいります。
マスコミ関係の皆様、ライターの皆様、是非ご予定ください。
小菅 裕美