弊社の大きな事業の一つに学会・研究会の開催を含むイベント開催事業があります。
今年は、この開催方法についてとても考えさせられる1年となりました。
「リアル開催でのイベントができないから、オンラインで開催」というスタートではあったものの、そもそもオンラインでの開催の方が相性のいい事業があることへの気づき、新しい技術との出会い、改めて考えるリアル開催に求める事など、非常に勉強になりました。
これからのイベント事業を推進していく上で、この学びとそして貴重な経験をさせて頂いたことの一部をこちらで紹介させていただきます。
【1】リアル開催よりWEB開催の方が向いている事業
セミナー事業(教育系)は、リアルで行うよりWEBの方が向いているという事を実感しました。
それは参加者のアンケートでも顕著に表れていたと思います。必要に迫られ、加速度的にZOOM等のアプリを扱う事へのハードルが社会全般に低くなり、同時にZOOM自体も扱いやすくなっていたことは、大きいと思います。一方で長時間のWEB視聴は疲れや協賛企業(展示など)の方々にとってのメリットや特典を創出する必要性などの課題もあるので、このあたりは、現在よりよい運営を目指して日々ディスカッション中です!
【2】ZOOM運営の先!VRを活用した学術集会の開催
(Virtual Venueの活用)
この一年でZOOMの活用事例は飛躍的に増えましたが、そこに対する物足りなさや、実現しきれない事へのもどかしさなども、同時に感じる中、VRを活用した学術集会の運営にも携わらせていただきました。
VRを活用することで、平面的だった会議に、立体感(奥行)を加えることができます。例えば、ポスター会場をVR空間に用意することで、参加者は、テレビゲームのキャラクター(アバター)を動かすようにして、興味あるポスターの場所に行くことができ、またそこで発表者とディスカッションすることができます。VR空間では、ある一定以上離れるとお互いの声が聞こえなくなるので、近くのアバターとだけ会話することができるのです。
メディプロデュースとしても、この運営に携わり、Virtual Venueを提供するサービスを開始するところまで来ました。
「Japan X(R) the Venue」サービスの提供を開始
その他、リアル会場に参加できない方にたして、avatar MICE を活用したグループワークによる教育研修会の運営へも携わらせていただきました。
Team Science Pilot Workshop X Avatar MICE
【3】リアル開催に向けて
先日、ICCA(国際会議協会)のアジア・パシフィック部会に参加してまいりました。
弊社の代表がこの会で発表するということもあり、久しぶりに会場に実際に足を運んでのイベント参加でした。
1000人以上の方が各国から会場に集まる会議なのですが、今年は、会場には100名程度、1000名以上の方がWEB参加となっておりました。
やはり実際に会う事でとることのできるコミュニケーションは、WEBでのコミュニケーションとは違い、このことは言葉にすることは難しいですが、実際に参加することで感じることができました。今後も新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑みながらの運営が続きますが、様々な制限の中、より多くの感動が届けられるイベント運営ができるよう努めてまいりたいと思います。
奥村 玲